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『チャグロック』でドローンによるクマ警戒監視を行いました!

6月6日・7日に開催された「チャグチャグロックフェスティバル」、通称「チャグロック」の会場周辺において、ドローンによるクマ警戒監視を行いました。

「チャグロック」は、㈱テレビ岩手が主催する野外音楽フェスで、今年で3回目の開催となります。
毎年豪華な出演者が登場し、多くの来場者でにぎわうイベントです。

今回、弊社にドローン監視の相談があったのは、東北絆まつり終了後のことでした。
フェス開催日までは、すでに10日ほどしかありませんでした。

警戒対象となったのは、最寄りの滝沢駅から会場までの道路周辺、そして会場に隣接する森林公園です。来場者の動線や会場周辺にクマが出没しないかを、赤外線ドローンで監視する業務でした。

東北絆まつりの際は、開催ギリギリ1か月前の申請で国土交通省から飛行許可が下りました。
しかし今回はさらに期間が短く、正直なところ「さすがに間に合うのだろうか」という不安もありました。

そのため、実行委員会側には許可取得までの流れとリスクを説明したうえで、関係する各管理者の許可を得ながら、急ぎ飛行申請を行いました。

直前での申請差し戻し

開催週の月曜日、心配していた航空局からの差し戻しがありました。

理由は、添付していた地図の一部が、システム上または確認用PDF上で見切れているため、再申請が必要というものでした。

こちらとしてはDIPS2.0の仕様に沿って申請しており、申請画面上では問題なく確認できている内容です。
しかし、審査側ではPDFに出力した資料をもとに確認しているとのことで、実際の申請画面との見え方に差が生じる場合があるようです。

ドローンの現場では、天候、関係機関との調整、開催日程など、時間との勝負になる場面が多くあります。
こうした申請システム上の見え方の違いで差し戻しになると、現場としては非常に厳しいものがあります。

今回は開催日が迫っていたため、ヘルプデスク経由ではなく航空局へ直接状況を説明し、早急な確認をお願いしました。
その結果、翌朝には承認の連絡をいただき、なんとか本番に間に合わせることができました。

赤外線ドローンで延べ20時間の警戒監視

こうして、2日間にわたり、会場へ向かう来場者の動線や、会場周辺にクマが出没しないかを赤外線ドローンで監視しました。
監視時間は、延べ約20時間に及びます。

もちろん、監視を行う我々自身にもクマに遭遇するリスクがあります。
そのため、現場ではスピーカーで音を出しながら、クマ鈴、クマよけスプレーを携行し、さらに岩手大学農学部の山内准教授から勧められたホイッスルを定期的に吹きながら警戒にあたりました。

このホイッスルは、交通整理にあたっていた警備員の方々からも好評で、「音が聞こえると安心できます」と声をかけていただきました。

使用機体はDJI Matrice 4T

今回使用したドローンは、DJI社製の産業用ドローン「Matrice 4T」です。

点検や調査、防災、捜索など幅広い分野で活用できる人気の産業用ドローンで、今回も東北絆まつりに続き、ドロサツ‼様からお借りしました。

Matrice 4Tは赤外線映像が非常に高精細で、夜間や薄暗い場所でも熱源を確認しやすい機体です。
また、可視光カメラのズーム性能も高く、約1km離れた会場周辺の人物の動きも確認できるほどでした。


コンパクトで取り回しもよく、現場で非常に使いやすい機体です。

弊社でも来月導入予定であり、今後は年間包括許可を取得し、より迅速に警戒監視や調査業務へ対応できる体制を整えていきます。

熱源を発見し、可視光ズームで確認

警戒飛行では、まず赤外線映像で白く映る熱源を探します。
熱源を見つけた場合は、可視光ズームに切り替えて、それが何なのかを確認します。

 

多くの場合、動かない石や切り株などが熱源として映ります。
しかし時折、動くものがあり、近づいて確認するとキジ、ヤマバト、猛禽類などの野鳥であることもありました。

会場に隣接する森林公園は、上空から見ると木々の影になり、地上の様子が確認しづらい場所もあります。
そのため、ゆっくりと飛行し、ときには一時停止しながら、怪しい熱源がないか慎重に確認しました。

また、会場ではイベント空撮用のドローンも飛行していたため、飛行時間をずらしながら安全第一で運用しました。

夜間はさらに慎重な監視が必要

夜になると、野生動物の警戒心が下がり、活動が活発になる可能性があります。
クマ出没のリスクも日中とは違った形で高まります。

弊社は夜間飛行の許可を得て警戒にあたっていましたが、夜間のドローン運用は日中以上に注意が必要です。
周囲の安全確認、機体の位置把握、バッテリー管理、第三者への配慮など、ひとつひとつを慎重に確認しながら飛行しました。

帰りのお客様が歩く歩道に隣接する牧草地では、やや大きめの熱源を確認しました。

可視光ズームでははっきり判別できませんでしたが、赤外線ズームで確認すると、尾の長い動物が歩いている様子が分かりました。
おそらくキツネやタヌキと思われる動物で、周辺のあちらこちらを移動していました。

下記の3分ほどの動画で、当日の監視の様子をご覧いただけます。

【当日監視ダイジェスト動画】

「クマがいない」ことを確認する意味

今回も、幸いなことにクマを発見することはありませんでした。

しかし、これは「何もなかった」というだけではありません。

空から会場周辺や来場者の動線を広範囲で確認し、「現時点で近くにクマが確認されていない」という情報を得られることは、イベント主催者や警備関係者、そして来場者の安心につながります。

実際にSNSでの情報発信も含め、会場周辺の安全確認を行っていることを伝えることで、来場者の方々に安心感を持っていただけたのではないかと感じています。

近年、人間の生活圏でのクマ出没が後を絶ちません。
イベント会場、学校、観光地、住宅地周辺など、人が集まる場所での警戒監視は、今後ますます重要になると考えています。

SOARREC株式会社では、赤外線ドローンを活用した夜間監視、獣害対策、行方不明者捜索支援、災害時の現況確認などに対応しています。

イベント主催者の方、自治体関係者の方、各種団体の方で、ドローンによる警戒監視や調査にご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

最後に、このミッションにご協力頂いた滝沢森林公園様、県中央家畜保健衛生所様、岩手県立大学様、盛岡西警察署様、岩手県警警備課様、そしてお声がけ頂いたテレビ岩手様に心より感謝申し上げます。